アイガー北壁 の まりん さんのクチコミ・感想

Menu
 > 作品
 > ア行
 > アイガー北壁
 > まりんさんのレビュー
アイガー北壁 の まりん さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 アイガー北壁
製作国,オーストリア,スイス
上映時間127分
劇場公開日 2010-03-20
ジャンルドラマ,アドベンチャー,実話もの
レビュー情報
《ネタバレ》 まず山岳シーンは言うまでもなく素晴らしく、大スクリーンで観るとさらに栄えてそれだけで満足を得られます。過酷な登山と下山シーンは容赦なく描かれて見てる方も息が詰まるくらいに鬼気迫るものでした。特に屈強の登山男の主人公のトニーがあまりにも悲惨な状況に陥り『助けてくれ~!ボクは死にたくない!』と泣き叫ぶ所は下でどうにも出来ずにトニーを見てるしかない人間達と同じような気分に近付いたような・・世の中の声に煽られ、次々と命知らずが北壁に挑み地獄にいる最中、マスコミや富裕層は温かいホテルでのうのうと見物で好き勝手に物言う・・そのシーンの繰り返しはさらに残酷性が際立ちました。が・・不満もあります。トニーが思いを寄せている相手となるルイーゼとの描写が希薄に感じました。後半での彼女が必死に『恋人』として助けに行く所は確かにグッときますけど、それまでの彼との関係性があまり描かれていないので、もう一つ迫るものがなかったです(前半から中盤のルイーゼの感情表現が乏しく見えたのでそこも要因かとも思います。元々、二人に登頂を勧めたのはルイーゼなんだから、後半は自責の念にかられたり、諸々の葛藤表現だって出来たろうに・・仮に描いてあるとしても、あのキャラの見せた表情で伝わるのは難しい・・)。後に続いて登山するライバルのオーストリアのコンビも後半で重要な立ち位置になるなら、前半でしっかりと描写しないと『誰、お前ら?』感が強くて感情移入も難しいと思いました。後は個人的好みですけど、事故の数年後に登頂を成功したので、そこの場面とか見たかったような・・(トニー達含めた犠牲の上に成り立った厳粛で感動の登頂か、ナチの政治利用ための登頂で何とも複雑な余韻を残すかを確かめたかった・・)言いたい所はありましたが、観てる間は手に汗握り見入ってしまいました、やっぱり男達が必死で生き延びようとする姿には心が揺さぶられます。とても見応え十分の力作だと思いました!
まりんさん [映画館(字幕)] 8点(2010-06-26 01:08:52)(良:2票)
まりん さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2013-11-10清須会議7レビュー5.79点
2013-10-06R1002レビュー2.28点
2013-09-21エリジウム7レビュー5.71点
2013-09-14許されざる者(2013)8レビュー5.48点
2013-09-08共喰い8レビュー5.87点
2013-08-31マン・オブ・スティール7レビュー6.50点
2013-08-26ガッチャマン2レビュー2.13点
2011-04-04漫才ギャング2レビュー4.94点
2011-02-13あしたのジョー(2010)5レビュー5.43点
2011-01-23宇宙戦艦ヤマト 復活篇2レビュー2.58点
アイガー北壁のレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS