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悲しい。悲し過ぎる映画です。戦争の不条理などという生易しいことばなんかでは、とうてい言い表わせられない。この決して忘れてはならない歴史的事実を、家城巳代治監督はヒューマンタッチな演出で見事描き切っている。「雨降って今日一日を生きのびる」一刻も早くお国の為に散って奇跡を起こしたい…否、生きたい。生と死の間で揺れ動く様子が、この一句で端的に表わされている。ラストの鶴田浩二演じる大滝のナレーション。「ぼくの大好きなすべての人、なつかしい山河、そして平和な日本、それを思い浮べながら死んでゆきます」は、悲し過ぎて生涯忘れられそうにありませんよ。本当に。
【光りやまねこ】さん 10点(2003-12-05 21:24:23)(良:3票)
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