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レビュー情報
監督はあのスペクタクル史劇「十戒」の巨匠セシル・B・デミルなんですが、本作はエンターテイメント作品としてなかなか良く出来ています。世界を代表するリング・リング・サーカスとバーナム・ベイリー・サーカス。この二大サーカスの全面協力を得たことが大きいのは言うまでもなく、適度なサスペンスを散りばめたドラマ仕立てにしたのが良かったのかもしれない。ヴィクター・ヤングの胸躍るテーマ曲が流れるタイトルロールからしてワクワクさせてくれた。サーカスの華である空中ブランコのハラハラドキドキするシーン、象や犬たちのユーモラスな芸などなど、見せ場をふんだんに盛り込んでおり最後まで観客を飽きさせない。ラストに用意されたサーカス列車のスペクタクルシーンなんかも、さすがデミル監督らしくサービス度は満点。そんな中、個人的にはジェームズ・スチュワート演じる謎のピエロのエピソードが胸を打ちましたね。(何と、この時すでに安楽死の問題についてふれている) 観客に夢と感動を与える団員たちのプロ意識にはただただ脱帽。そんな彼らを取り仕切るボスこと座長の苦労の何と多いことか。古き良きアメリカを映し出すテクニカルカラーも印象的な、郷愁を存分に誘う名作です。
【光りやまねこ】さん 9点(2005-01-25 12:13:40)(良:1票)
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