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《ネタバレ》 トニーの壮絶な人生をアルパチーノが怪演。人殺しで麻薬密売人のトニーはまさに悪人。極悪なのです。でも何故だろう。彼の周りから一人また一人と身内が消えてゆく度に何だかとても悲しくなる。完全にこの極悪人に共感してしまっているのだ。やっている事は法にふれる犯罪なんだけど、イカれた程の巨大な野心を持ち、それに向かって決してブレずに突き進んでゆく姿に、そいつがとんでもない犯罪者なのにも関わらず不覚にも共感してしまうのである。女子供を犠牲にすることを拒否したエピソードがもし無くてもそれは一緒だったと思う。後に思えばトニーというイカれたチンピラが成り上がり、そして破滅していったという極自然なストーリーだが、それが一人の男の悲しい人生を描いた大作となり得たのは、脚本の良さもあるが、やはりアルパチーノの演技あってこそです。
【ちゃか】さん [映画館(字幕)] 10点(2014-10-20 15:55:37)
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