女は二度決断するのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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女は二度決断する

[オンナハニドケツダンスル]
In the Fade
(Aus dem Nichts)
2017年上映時間:106分
平均点:7.00 / 10(Review 12人) (点数分布表示)
公開開始日(2018-04-14)
ドラマサスペンス法廷もの犯罪もの
新規登録(2018-02-06)【皐月Goro】さん
タイトル情報更新(2024-09-15)【Cinecdocke】さん
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監督ファティ・アキン
キャストダイアン・クルーガー(女優)カティヤ
ウルリッヒ・トゥクール(男優)ユルゲン・メラー
アダム・ボウスドウコス(男優)囚人
脚本ファティ・アキン
音楽ライナー・クラウスマン
製作ファティ・アキン
ネタバレは禁止していませんので
未見の方は注意願います!
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1
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12.予告編に釣られ 鑑賞..予想していたものとは 随分違うストーリーに..ガッカリ..ラストも?? 共感とはほど遠い結末に..残念...
コナンが一番さん [DVD(字幕)] 6点(2023-09-16 17:20:22)
11.《ネタバレ》 前半は、主人公がクスリはやるわ周囲とは喧嘩するわという、何だかろくでもない存在であるのがいい。そうだからこそ、その被害回復を追求するという正義が表されている。一方、後半は、えらく力は入ってるんだけど、それによってかえって問題が訴訟の行方という一点に収斂されてしまって、いろんなアヤは消されてしまっていると思う。●ところで、この法廷で一番問題だったのは、あれだけ証拠がありながら有罪判決が取れなかった検察官であるような気がするのですが・・・。だから、その後の第3部シークエンスは、いろいろ演出上の工夫をしているにもかかわらず、根本のところで説得力を失っています。
Oliasさん [DVD(字幕)] 5点(2023-05-11 01:47:11)
10.《ネタバレ》 もしあの夫婦が正しく裁かれていたら、残された母親は生きていけただろうか。
映画を観ている我々もカタルシスを得られた?
いや、そんなはずはない。
テロのその後に救いなどあるはずがない。
どうしようもない、虚しさだけが残る。
それを痛感させられる映画。
roadster316さん [インターネット(字幕)] 8点(2021-03-22 21:20:01)(良:1票)
9.《ネタバレ》 「ママもおいでよ」ダニーロと犯人の父親に対して筋を通したカティヤ最期の決断に胸が詰まります。欲を言えば腐れ外道夫婦の命乞いを見たかった。国家社会主義地下組織(NSU)のテロ事件をベースにしたという、ひたすらに息苦しい作品であり、詭弁がまかり通る胸糞悪さを嫌と言うほど味わいました。
The Grey Heronさん [インターネット(字幕)] 8点(2020-12-08 03:42:28)
8.未見の人は、是非とも観て欲しい作品
ドイツには、このような上質な映画が有るのですね。感心しました。
復讐モノ好きの私ですが、本作のラストシーンはやや不満‥‥けれども、こうした終わり方も「有り」なのでしょうね。
主演女性の演技は、素晴らしかったです。
タイトルの意味は、映画を観なけりゃ分かりません。
TerenParenさん [インターネット(字幕)] 8点(2020-11-25 03:10:05)
7.《ネタバレ》 震えながら観ました。D・クルーガーの放つ凄まじい絶望感に。あまりに理不尽な展開に。ラストを見届けた後も震えが止まりません。
あのエンディングをどう思うか、色々なサイトでは是の人もいれば非の人も見受けられます。
痛いほどに思うのは、暴力は人の心を粉砕してしまうのだということ。D・クルーガーが演じるカティヤの真っ暗な瞳。以前は仲良かった友人のめでたい出産も、我が子をあやす友の幸福が逆にナイフとなってカティヤに刺さる場面は、二人の対比があまりに残酷でありました。まるで死者のように感情を失った顔のクルーガーの演技は辛くて見ていられないほどです。
復讐だけをよすがに日々息をしている彼女。犯人逮捕の一報で復讐の糸筋が見えたことで、彼女は戻ってきたのに。
連中だけを死なすこともできたのです。一度はそうしようとしたのです。だけどカティヤの心は修復不可能なほどに、希望を持てない死に体になっていたのでしょう。戦友である弁護士の上訴の勧めにも背を向け、再びやってきた生理にも新しい家族の可能性という希望などもはや抱けずあの決断をしたのだと思うと、私は「時が癒すからがんばろう」とは軽々に彼女に言えないのです。
傷だらけのカティヤをさらに鞭打った被告側の弁護人のことは一生許しません。許しませんとも。
tottokoさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2020-11-22 23:57:34)
6.《ネタバレ》 テロについてあらためて無慈悲の現実に考えさせられます。
愛する家族が絶ち裁判にも見放され絶望の中、彼女のとった行動。
目には目を歯には歯を。暴力は暴力をもって復讐する。
できそうでできないこのテーマが最後は重くのしかかる。
誰が救われるのだろう。
mighty guardさん [CS・衛星(字幕)] 6点(2020-11-08 22:39:51)
5.《ネタバレ》 例の事件以後、酒と薬に溺れゆく姿に このドラマずっと滅のまま続いてゆくのだろうか 気が重いなと思っていた矢先、その展開は長い法廷ドラマへと変わってゆき あら、これ法廷ドラマだったのかと思わされる。そしてこの法廷での長いやり取りに気付かせれる まさか被告側ピンチ?となる状況にやきもきし、だけど、法廷シーン長いな もういいかなって思えた頃 法廷を離れて結構ドキドキもののサスペンスへと変わる。後半にかけては前半部分で見せつけられた滅感等すっぱりと消えて がんばれカティアとなる。ラストシーンについては私は否定しない。まさかそんなこと思い付きもしませんでしたが、あれはあれでアリな選択だったのではと思えます。でも欲をいえば、僅か一瞬の出来事ではなく、せめて数秒でも溜めて 二人に恐怖を僅かでも味わせてからの実行だったなら完璧だったんじゃないかなとか思います。
3737さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2020-05-17 17:55:26)(良:1票)
4.《ネタバレ》 ドイツのトルコ人街で小さなオフィスを構える夫とともに、ささやかながらも充実した毎日を送っていたカティヤ。もうすぐ7歳になる息子と一緒にこれからもっともっと幸せになるはずだった。そう、あの日を迎えるまでは――。子供を夫のオフィスに預けた直後、道端に仕掛けられた爆弾が爆発し、彼のオフィスが全焼してしまったのだ。急いで駆け付けたカティヤに告げられたのは、とても信じられないような残酷な事実だった。「そんな、私の愛する家族を返して!」。その日から、独りぼっちになってしまったカティヤの苦難の日々が始まる。酒や麻薬に溺れ、絶望に浸るような毎日。ついには自ら死を選ぶほどに追い詰められたカティヤ。だが、そんな彼女の元に一本の電話が入り、犯人と思しき人物が捕まったと知らされる。容疑者は人種差別主義を公然と叫ぶようなネオナチの夫婦。正義と復讐のために裁判を見守ることにしたカティヤだったが、運命は何処までも残酷な事実を彼女に突きつけるのだった…。ある日突然、爆弾テロによって家族を失ってしまった一人の女性の苦難の遍歴を綴った魂の記録。とても重たい物語ではあるのですが、監督の群を抜いたストーリーテリングと細部にまで拘ったであろうディテールの確かさ、深刻なテーマを真正面から見つめた冷徹な姿勢等によって最後まで惹き付けられて観ることが出来ました。何より主人公を演じたダイアン・クルーガーの真に迫った熱演が素晴らしい!ある日突然、大切な家族を失って苦悩する母親を見事に演じ切っていて、まるで鋭い刃で全身を弄られているかのような痛々しさに胸が押し潰されそうでした。そうして始まった裁判シーンも法廷劇として一級の出来で、画面の隅々にまで漲る緊張感は息を呑むほど。自分がしたことなど露ほど悪いと思っていないだろうネオナチ夫婦の不気味さや、職務とは言えまるで被害者が悪いとまで言いかねない言説を繰り返す弁護士の嫌らしさもしっかりと描き切っています。そうして言い渡される判決と、母親が下した二度の決断――。敢えて賛否が分かれるだろうこのラストにした意図は分かるのですが、僕はどちらかというと否の立場ですね。これではやはり憎しみの連鎖に終わりは見えないし、この重たい物語には少しでも希望が欲しかった。それでも敢えてこのラストにするのであれば、最後に僕はもっと主人公と犯人との対話が見たかった。何故ならその対話の中に、この憎しみの連鎖を超えられるような、何らかの思想的希望を僕は少しでも見出したかったから。
かたゆきさん [DVD(字幕)] 7点(2019-05-04 22:48:06)
3.《ネタバレ》 ダイアン・クルーガーの熱演が光っているが、それを引き出すためにか、ファティ・アキン監督の作品としては平凡な出来になっているように感じました。(あくまでも、監督作品としてはです)

主人公が武士のタトゥーを入れたり、最後の主人公の行動など、内容的には日本人好みの内容になっているのですが、この映画が取り上げている問題を、ハリウッド映画のように「わかりやすく」描いてしまっていることに、正直疑問を持っています。【ファティ・アキン】監督の力量であれば、もっと生々しく、そして我々の心に訴えかけてくる作品が作れたのではないか・・・

今後、同じようなテーマで作品を撮ってくれることを期待しています。
TMさん [DVD(字幕)] 6点(2019-02-03 22:49:56)
2.《ネタバレ》 虚無の物語。
ダイアン・クルーガーの熱演を以って、淡々とした物語を引っ張っていく。
主人公が薬物やタトゥーに手を出す、純粋な善人ではないグレーな存在だからこそ、
優柔不断からのあの決断に至ったのだろう。
たとえネオナチの若い夫婦が有罪で終身刑になろうが、自らの手で復讐しようが、
残された彼女には悲しみや苦痛が和らぐことがない。

復讐が虚しいことは分かっている。
けれど、もう心も思考も完全に擦り切れて、その後の人生も闘えなくなってしまった。
どこに希望があるの?
当事者でないと分からないけどそう思えた。

「ヘイトクライムはやめよう」と呼びかけても、
完全にキャパシティが超過して疲弊しきった現在のドイツと重なる。
Cinecdockeさん [DVD(字幕)] 6点(2019-01-01 12:46:45)
1.おそらく誰もが書くであろう事を先に書いておこう。
ダイアン・クルーガーの演技が素晴らしかった!
テロ爆破事件で悲劇に見舞われ、やがて容疑者と法廷で対決していく展開にグイグイ引き込まれたのは、彼女の確かな演技があってのものだった。

彼女が復讐の為にとる行動は賛否分かれそうだが、タイトルにもある"ニ度の決断"の意味を知った時、彼女の苦悩や葛藤がありありと伝わってきて凄く考えさせられた。批判するのは簡単だが、そこは当事者でなきゃわからない領域だと思うので、私にはただただ受け入れざるを得なかった。

不条理に満ちた暗い物語だが、法廷劇、復讐劇としても単純に面白いし、主人公の女性の心理描写もしっかりしているのでこれはなかなかの良作!
ヴレアさん [映画館(字幕)] 8点(2018-07-11 22:35:32)(良:1票)
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【点数情報】

Review人数 12人
平均点数 7.00点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
518.33%
6433.33%
718.33%
8650.00%
900.00%
1000.00%

【ゴールデングローブ賞 情報】

2017年 75回
外国語映画賞 受賞 

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