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レビュー情報
チャップリンやキートン、ロイドに比べると知名度は劣りますが、ハリー・ラングドンもサイレント時代を代表する喜劇役者、だそうです。私もこの作品で初めて彼を見ました。童顔に白塗りの顔、年齢不詳、誰やねん!といった風貌で、巻き込まれ型の笑いを提供してくれます。キャプラはこのラングドンのもとで喜劇作家として売り出し、この作品では監督をつとめました。後半のミュージックホールではラングドンの見せ場全開なのですが、ストーリィはまさにキャプラタッチです。静かな街が金と資本に蹂躙され、金の亡者が経営するミュージックホールは、刹那的な快楽にふける客で大賑わい。静かな街を取り戻さんと立ち上がる牧師と善良なる市民たち。ハリーと牧師の娘である盲目の少女との恋が並列に描かれ、ハリーのドタバタ一人舞台の大騒ぎを見せ、大いに笑わせた後には、さらりとハリーと少女のハッピーエンド。目が見えるハリーが石につまずきこけるラストは憎いったらありゃしないです。ラングドンの雄姿を見ることができる貴重なフィルムであるとともに、キャプラタッチをも堪能できるこの作品、当り、であります。
【彦馬】さん 8点(2004-10-03 23:55:10)(良:2票)
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