12人の優しい日本人 の 彦馬 さんのクチコミ・感想

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12人の優しい日本人 の 彦馬 さんのクチコミ・感想
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《ネタバレ》 「神々は細部に宿る」というのが三谷幸喜氏の好きな言葉です。本作は、まさに12人の陪審員すべてのキャラに息吹が宿る素晴らしい作品となっています。本家『十二人の怒れる男』にオマージュを捧げながら、日本人の国民気質、美徳といったものをコメディの俎上に乗せた脚本を中原俊が見事に料理。端から話し合いに参加しない陪審員11号(豊川悦司)、鼻血を出し椅子で横になる陪審員10号(林美智子)、ふてくされて背を向けたままの陪審員7号(梶原善)、討論をよそにパフェを食べる陪審員3号(上田耕一)を画面の片隅にとらえるなど、12人を描くカメラの人物構図が巧みで、それぞれのキャラがとても愛しく感じられます。見た目で被告を判断することの是非が、頼りなさげなおとっつぁんお母さん、客観的正義感を主張する者などを見た目で判断する我々に迫ってくるという構成もよくできています。陪審員が三々五々引き上げていくラストの長回し、その時、相島一之にハンカチを渡す林美智子、村松克己から本当は歯科医だと告げられた時の中村まり子の表情、などなど三々五々がとても意味ある三々五々でした。ということで3×5=15点をあげたいくらい、私には大好きな作品なのです。
彦馬さん 10点(2004-06-02 13:27:44)(良:3票)
彦馬 さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2007-02-17Gガール/破壊的な彼女6レビュー5.71点
幸せのちから8レビュー5.51点
2007-01-10かもめ食堂9レビュー6.59点
2007-01-10スワンプ・ウォーター8レビュー8.00点
2007-01-10結婚の夜8レビュー7.00点
2007-01-10ガラスの脳8レビュー5.12点
2006-12-12小早川家の秋9レビュー7.10点
2006-12-12東京の宿7レビュー6.44点
2006-12-12戸田家の兄妹9レビュー8.18点
2006-12-12淑女は何を忘れたか10レビュー7.73点
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