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ワイルダー、ハリウッド監督11作目にして、パラマウントを離れて撮った最初の作品。そしてオードリーのお次がモンローとは実に贅沢です。さてさて、ワイルダーさん、今作も検閲との闘いを楽しむかのように、ドカン!とモンローをモンローのままにヘイズ・オフィッスにぶつけました。その格闘に疲れたのか、この作品ではどうも、まーまーこんなところで、といった感じがしてしまいますねー。蒸し返るような夏の暑さが伝わってこそ、モンローが1階に転がりこんだり、あの地下鉄の通気孔でスカートに風を入れるシーンが生きてくるのですが、どうも全体的に涼しい、ですね。地下鉄のシーンは、映画では上半身のショットと下半身のショットが交互に写るのみで、フルショットではないのが、あっけないところです。それでもワイルダーさんの検閲に対する大いなる冒険とマリリン・モンローの屈託のない魅力を評価しておきましょう。
【彦馬】さん 7点(2004-06-20 01:16:12)
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