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レビュー情報
ワイルダー、ハリウッド監督3作目。この作品の注目すべきは、コンビを組んだ間で、唯一僚友ブラケットが脚本を降りた作品。その代わりに組んだのがレイモンド・チャンドラーで、そのあたりは大変興味深いです。そんでもってサスペンスタッチのこの作品、完成度の高さもさることながら、キーズがネフにマッチで火をつけるラストなどワイルダー色も十分。机一つ分の距離よりも近かったキーズとネフの思わぬ別離。このシーンは数年後に訪れるワイルダーとブラケットの決別を暗示しているかのようで、ストーリィの内外で切なーい、です。“我が道を往く”ワイルダー、オスカーは次作までおあずけです。
【彦馬】さん 9点(2004-05-12 19:09:07)
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