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レビュー情報
《ネタバレ》 篠原さんの作品はとても落ち着いて見ることができるカメラワークが好みです。この作品でも固定の長回しロングショット、その時の人物の構図、躍動感と微妙な心理を表現するクロースアップ、などなど実に丁寧にきれいに撮られています。離島でさとうきびを刈る若者が、刈るというただひたすら体を動かすという行為を通じての成長物語です。なるべく登場人物の背景をぼやかそう、劇的な心的変化は避けようという篠原さんの苦心はよく出ています。が、それでも、わかりやすー、というっこみを入れたくなる人物がいて、そこは思い切って全員わかりにくい者にしてほしかったなー、という感じです。それと・・・オープニングの水泳のシーン、このシーンをラスト付近の“きびフラッグ”で生かすには、途中、香里奈が語ったお父さんから教えてもらったうんぬんの説明台詞は省いてほしかった・・・、これがなんとも残念。まー、しかし男女7人の余計な距離感などをべたべた描かず、ただそれぞれがまた元に戻っていくというストーリィには好感がもてました。深呼吸して、さー、次の映画見ようっと。
【彦馬】さん 8点(2004-05-29 20:55:17)(良:1票)
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