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《ネタバレ》 夫は妻をある意味理想的なほど寛容に愛していた。でもその「弱く保護するべき存在」として「子どものように」妻を慈しむ愛し方は、殆どあるかなきかだった妻の自尊心を完全に失わせてしまった。だからこそアルコール患者の更正施設で「君に話を聞いてもらいたい」「君を頼りにしている」と慕ってくる仲間の助けになることが妻にとってはひとつの救いになったのだ。
恵まれた暮らしに理想的な夫、可愛い子ども。何が不満なのか?恵まれているからこそ理想的な妻を演じきれない自分が苦しくてたまらなかったのだ。幼い頃からお酒を飲まされていた・・というような妻の生育暦のヒントになる言葉がほんの少し出てきたけれど、病は本当に昔から巣くっていたのだからその辺をきちっと描いてほしかった。でもいい映画だと思う。 【Rei】さん 9点(2004-06-10 20:22:15)(良:1票)
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