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《ネタバレ》 あれからもう30年経つのかぁ・・・、未だにテーマ曲を聴くとモン・サン・ミシェルを想い出す。ストーリーは冴えないピアニストが偶然出会った少女と結婚するが、彼女は白血病に侵され余命幾ばくも無く、再起した夫の初演で曲を聴きながら短い生涯を終えた・・・。これだけ。ですが無駄な演出は無く、ほぼこの二人だけでストーリーは展開し、悲しい結末にも関わらず見終わった後に不思議と優しい気持ちになれる。美しいフランスの風景も心に残りました。実はB級ホラー映画ばかり撮っていたLuigi Cozzi監督。名優キム・ノヴァックの元夫のRichard Johnson。今やイタリア演劇界の大御所Pamela Villoresi。人生いろいろですが、何と言ってもStelvio Ciprianiのオープニング・テーマが、素直に心に響きます。
泣かせる映画が名作とは思いませんが、「感傷的で現実味の無い絵空事」と言いたければどうぞ、と言いたい。日本資本のイタリア製の安直な作品と言ってしまえばそれまでですが、改めてDVDで見ても余計な登場人物や台詞も無く、映像と音楽で十分表現出来てると思う。まだ小学生だった私が始めて劇場で泣いた映画がこの作品で、この映画をリアルタイムで見られて良かったと思うし、人は素直になると優しい気持ちになれる。 その思いは今でも変わりません。30年経っても色褪せない、色んな意味で映画音楽の素晴らしさを再認識させてくれた作品です。 DVDを発売してくれて本当にありがとう! X'masの定番にさせてもらいます。 【masamune】さん [映画館(字幕)] 10点(2005-12-25 23:19:39)(良:2票)
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