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ちょっと待った、ちょっと待った(汗)。なんでこんなに平均点が高いのでしょうか?私としては典型的な低レベルのどうしようもない邦画として厳しくコメントしようと思っていたのに(苦笑)。率直いってイメージ先行型の稚拙な映画じゃなかったでしょうか?かわいい女子高生が出ればそれに釣られる人達もいる中で、その上ジャズをやる!これは確かに興味津々。そしてキャッチフレーズが「ジャズやるべ?」なんてかわいく方言で言われちゃうと、それだけでファミリー層までも釣られてしまうだろう。そんなこんなでイメージ戦略とマーケティングの仕方には唸らされるものがある。ついでにいうとポスター等も何か期待を抱かせるだけの作りである・・・。とは言っても、内容は最初から最後までぐだぐだの連続。はっきりいって映画になっていない。若手を中心の演技力も学芸会レベルで全くひどい。ジャズの演奏にまでちゃちを入れるつもりはないので、その点の努力は認めるが、設定・脚本・配役のレベルの低さが目に付いてしまう。こういう映画の存在自体は私も否定はしない。たまにはあってもいいと思う。しかしここ数年の邦画はずっとこんな映画ばっかり作っていて、そして観客もそれに追従して無批判に楽しんでいる現状にどうしても疑問を感じる。TVドラマならいざしらず、観客側にも映画を観る「目」の力が衰えてしまっているのではないかと危惧してしまった。長々と書いてしまったが、平均点が4~よくて6に届くか届かないくらいの評価であったならばここまで書かなかったのだが・・・。最後に竹中直人が演じる男性教諭は、これはいくらなんでもジャズに関してはセミプロレベルの技術を持っているという設定の方が、映画を全体的にまだまとめる事が出来てたと思う。実はマチュア以下という設定であった為、その点は笑いを誘ったのだろうが、彼女らスウィングガールズの演奏技術が、最後あそこまで出来る事に対して「何故?」の違和感を大きくしてしまってすっきりしなかった。あまりにも余分などうでもいい設定付け、つまり意味の無い「笑い」を取り入れた点に、現在の邦画を作る側の意識の稚拙さが表れていると強く感じます。
【はむじん】さん [DVD(字幕)] 3点(2005-04-02 01:29:37)(良:6票)
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