| 作品情報
レビュー情報
《ネタバレ》 60年代後半のロンドンでビスポーク・スーツに身を固め、イタリア製の手縫いの靴を履き、アストンマーチンに乗る狂気の若きギャングスターをポール・ベタニーが熱演。目つきがヤバイです。シビレます。結構痛い暴力シーンがあるので苦手な方はダメかも。特に↓【野生のおっさん】さんが書かれている殺しのシーンは「昔ながらの方法」でなぶり殺しにしているところが、ヤられている側の目線で撮られていてかなりコワイ。若きギャングスターはやがて強烈に憧れながらも深く妬んでいた自分のボスをおとしいれて、彼の持つモノ、家も金も組織もそっくり自分のモノにします。が、ただひとつ、与えなければ得られない「愛」だけは手に入れることがでなかった。30年後のギャングスターを演じるのは『時計じかけのオレンジ』のマルコム・マクダウェル。裏社会の頂点に昇りつめたが孤独で空っぽの悲しい男は作品中一度も名前を呼ばれることがない。彼には名前がないのだ。UK好きなら見る価値アリかも。隅々までこだわりを感じるスタイル、音楽もキマってる。但しマルコム・マクダウェルがちょっと鈍くさかったかな。【木戸満】さん、お先に!
【黒猫クロマティ】さん 8点(2003-12-17 11:31:35)(良:1票)
黒猫クロマティ さんの 最近のクチコミ・感想
|