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《ネタバレ》 今春、NHKで硫黄島戦での数少ない生き残り兵の方が、初めて戦闘を語るドキュメントを偶然見ました。「食料・弾薬なし、降伏は国賊」の状態の地下壕での生地獄が明かされていました。
この映画は、アメリカの視点から戦争に対する問いかけをしています。臨場感溢れる戦闘シーンと欺瞞に溢れる「英雄遊説旅行」を平行して描写し、「英雄」という名に潜む矛盾に焦点を当てていきます。あくまで米側の見方ですので、日本兵はあえて客観的に描かれています。冷徹に地下壕から米兵を狙い撃つ戦闘機械のようです。 日本人の自分としては、この映画で、当時の米人が、天皇も国王もいない国の若者が、何を拠り所に戦ったのかようやく理解できたような気がします。 いざ、戦場に出たら、戦友の為に戦わざる得ない状況になるのですね。 次回作は日本側から視点のようです。日米の相違点・共通点を探し出すだけでも楽しみです。「巨匠・イーストウッド」の大いなる問いかけは、2部作を観てから改めて考えたいと思います。 【つむじ風】さん [映画館(字幕)] 7点(2006-11-05 23:03:20)
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