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パートⅠ、パートⅡにほれ込んだクチなら必見です。この作品で晩年のマイケルは贖罪と光輝く世界への憧れの両面で苦悶します。光り輝く世界の象徴としてローマンカソリックが描かれますが、その期待が徐々に失望に変わっていく様子が、1981年に起こった「P2事件」をモチーフにして描かれていくわけですね。この「P2事件」ですが、未だにバチカンではそのダークなイメージを払拭しようと苦慮されているようです。(関心がある人は、ヨハネ・パウロⅠ世の法王就任からたった33日後の突然の死の謎を巡る著作「バチカン・ミステリー(邦題)」を読んでみてはいかがですか。)本作おける「P2事件」の扱い方には、例によって恣意的に歪曲させたような部分が目立ちます。しかし、それはそれとして鮮烈な印象を観る者に与えてくれるのがこのシリーズの真骨頂です。パートⅢも例外ではありません。パートⅠのクライマックス、洗礼の場面で登場した可愛い赤ちゃんはコッポラ監督で実の娘だったのですね。その娘がパートⅢでマイケルの娘役で登場するなんて、なかなか憎いことをしてくれます。
【ヨアキム】さん 9点(2002-09-25 08:32:41)
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