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レビュー情報
《ネタバレ》 まずVFXの凄さに驚かされる。今ではSFやアクションなどでは当たり前になっていますが、動物園やTVで見たことが誰でもありよく知っている猿を、ここまでリアルで繊細で感情豊かに描いているのは本物の猿に演技させてるのかと思えるほど凄かった。WETA社の技術とパフォーマンス・キャプチャーでシーザーを演じていたアンディ・サーキスをはじめとした演者の成せる業か。 多くの猿が手話やたどたどしくも会話を出来るようになっており、創世記から10年でだいぶ人類に近づいているという世界。舞台のサンフランシスコにおいては、知能の発達した猿たちは壮大な自然の公園内で大きなコミュニティを作り社会を築き始め進化の過程を辿っている。かたや人類はウィルスにより激減し、免疫のある人間だけが残り少ない資源で細々と廃墟で生き永らえている。それぞれを交互に対比して問題点も描かれ、それらの小さな火種が徐々に大きくなっていく過程は前作同様に上手かった。アレだけの感染力を誇るウィルスなだけに世界各国で猿の下剋上が起きているんだろうな。次回が前日譚三部作の最後で、人類と猿がどういう結末を迎えるか誰もが分かっていますが、今作を担当して最後も任されている『猿の惑星』の大ファンというマット・リーヴス監督なら納得できる作りにしてくれそうです。それにしても、指導力も行動力もあり圧倒的なカリスマ性を感じさせるシーザーは存在感が凄かったな。
【ロカホリ】さん [映画館(字幕)] 8点(2014-09-23 22:19:05)
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