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レビュー情報
《ネタバレ》 原作未読。ポジツアーとネガツアーでダブルブッキングしてヤバい会社を立て直そう、というツアコン会社社長と部下。面白い発想ですね。パリで本格的なロケをしているだけあって観光名所の数々は迫力があって良いです。特にルーブル美術館やヴェルサイユ宮殿なんて一生行くことはなさそうなので色々見られて楽しい。 登場人物は多種多様で問題を抱えていて配役も悪くないので会話も面白くあります。ただ、水谷豊演じる北白川右京による小説の17世紀のパリの劇中劇にだいぶ尺をとっているせいか、どっちつかずになってしまいほとんどが中途半端な処理で終わっている感が強い。小説の神が降りてくるのは良いけど、あそこまで執拗に描写する必要を感じられなかったし最後のミュージカル風な歌もクドかった。もっと現代のツアー客たちの話の方に尺をとっていたら感想ももうちょっと変わった気がするけど原作はどんな感じなんだろう。まあなんにせよ、世間一般には杉下右京のイメージが完全に定着している中で、志茂田景樹にしか見えない奇抜な格好はある意味思い切ったなと。せめてハーフパンツとタイツは止めて欲しかったが座長がヨシとしてるのでいいんでしょうな。アレでお客さんを逃している気もするけど。色々な意味で水谷豊ワールドといった映画でしたね。
【ロカホリ】さん [映画館(邦画)] 5点(2015-04-28 00:34:25)
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