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《ネタバレ》 甘えん坊の4歳児くんちゃんの家に生まれたばかりの赤ちゃんがやって来るコトから始まる物語。 両親の愛情を独占しチヤホヤされていた4歳児が、妹で赤ちゃんという強力なライバルが登場したために嫉妬してイライラしたり意地悪したりというのは可愛くもあり微笑ましかったな。子育てをしたことがある、いましている、というような人は面白く思えるかも知れないですね。その件で泣きながら樫の木がある中庭に降りると不思議な空間が現れ『元王子さま』としてくんちゃんと同じように大事に扱われていたという男、未来から来た妹だというミライちゃんが。「さあこれからどう展開していくのかな?樫の木がキモなのかな?」と思ったら、過去や未来に行き代々さまざまな出来事があり繋がっているから今の自分がある、空気読んで成長しろというだけの話で木にまつわる話もなく拍子抜け。さも「未来か来た妹との夏の大冒険ですよ?」体なタイトルと予告で不思議風を演出してますがうーんな感じでしたね。強引に成長を促されたためか未来のくんちゃんは目つきの悪いスネた兄ちゃんになってるしどうなんだろうと思いました。 くんちゃんを始めとした登場人物の心情は理解できるし作画は綺麗で演出も悪くない。青年時代の曾祖父さん関係はどれも良いしと根性出して補助輪無しの自転車を乗り出したり部分的には面白いんだけど、引き込まれる話ではなくミライちゃんがなぜ未来から来たのか?など謎も解明されないからカタルシスが無い。あまりにも内向的で家族への思い入れが強いため一般受けもしなそう。細田は前作『バケモノの子』から脚本も自分で書くようになりましたがあんまり向いてない気がしますね。
【ロカホリ】さん [映画館(字幕)] 5点(2018-07-21 22:41:29)(良:1票)
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