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《ネタバレ》 60年代とロンドンのソーホーに思い入れがある監督(自身は74年生まれ)による古き良き時代の裏の世界のお話。 ファッション・デザイナーを夢見て田舎から出てきたエロイーズ役のトーマシン・マッケンジー、60年代で歌手を夢見るサンディ役のアニャ・テイラー=ジョイは可愛くもあり儚げでもありで魅力的でした。 馴染めない寮を離れ部屋を借りたエロイーズ。視える力を持っていたため、過去住んでいたサンディにシンクロし夜ごと華やかな彼女の出来事を見て体験することで充実した毎日を送るようになるが、夢を掴んだと思われたサンディの転落を見たコトで現実世界でも亡者を見るようになり精神を蝕まれていく。 歌手を夢見るも男に騙され毒々しいネオンを掲げる安っぽい場末のクラブで踊り客に身体を売るしかなかった多くの女性。客を殺しまくるのは別としてどこの国の歓楽街でもこういうコトがあったんだろうなと思いました。当時の事件の元ネタでもありそうですね。華やかな世界に憧れ成功を夢見る女性を食い物にする男という図式はよくある系ですし、60年代という舞台設定やオールディーズが心地よく雰囲気づくりや映像が上手いだけな気もしますが、終盤のドンデン返しもありまあまあ面白かったです。
【ロカホリ】さん [映画館(字幕)] 6点(2021-12-10 21:26:14)
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