今度は愛妻家 の 鉄腕麗人 さんのクチコミ・感想

Menu
 > 作品
 > コ行
 > 今度は愛妻家
 > 鉄腕麗人さんのレビュー
今度は愛妻家 の 鉄腕麗人 さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 今度は愛妻家
製作国
上映時間131分
劇場公開日 2010-01-16
ジャンルドラマ,ラブストーリー,コメディ,ファンタジー,クリスマスもの,戯曲(舞台劇)の映画化
レビュー情報
僕は、結婚をしてもうすぐ一年になる。特に問題はなく楽しい新婚生活を送れていると思う。
結婚をしてからというもの、「夫婦」の様を描いた映画に弱い。何気ない描写にすぐに涙腺が緩んでしまう。

なので、この映画もいつものように一人で観ようと決めていた。

タイトルと予告スポットを観ただけで、映画の大筋は読めてしまう映画だった。
だから、ストーリー展開に対する“驚き”については、端から期待はしていなかった。
ただ、もう少し巧く展開させていけたのではないかと感じ、その点は残念だった。

製作者側も”驚き”を見せたいわけではないらしく、結構映画の序盤で「真相」はほとんど明らかになる程に見え隠れする。
“驚き”に重点を置いていないのは分かるが、もう少し「真相」を隠した上で、主役となる夫婦の様を見せてくれた方が、後の感情の揺れは大きかったと思う。
更に言わせてもらうならば、“夫婦”以外の描写が多すぎる。周囲の人間模様をあまりに執拗に描き過ぎな印象を受けた。
被写体となる夫婦像に焦点が定まってきた時に、脇役のドラマがいやに細やかに描かれるため、ピントがぶれてぼやけてしまった。

ただし、“夫婦”の描写は素晴らしい。
たわいもない愚痴を言い合うシーンから、ただ手をつないで歩くシーンまで、愛おしさに溢れている。
それを成しているのは、薬師丸ひろ子の好演に他ならない。
年齢と単純な美貌を超越した“妻”の愛らしさを表現し尽くした彼女の存在が無ければ、この映画は成立していないと思う。

全体的に脚本が稚拙であることは否めず、あざとささえ感じる台詞と演技には正直なところ直視できない部分さえある。
が、薬師丸ひろ子が居て、豊川悦史との二人芝居に入った途端、目映い程の夫婦愛を描いた映画に様変わる。

完成度が高い映画とはとても言えないが、垣間見せる雰囲気には涙が溢れるという不思議な映画だった。
鉄腕麗人さん [DVD(邦画)] 5点(2010-09-24 12:33:58)
鉄腕麗人 さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2024-11-16十一人の賊軍8レビュー6.80点
モアナと伝説の海6レビュー6.81点
ルックバック10レビュー8.00点
2024-11-09ARGYLLE/アーガイル6レビュー6.00点
2024-11-05猿の惑星/キングダム8レビュー7.00点
2024-11-05ザ・クリエイター/創造者7レビュー5.84点
2024-11-03ゴジラ×コング 新たなる帝国7レビュー5.57点
2024-10-27がんばっていきまっしょい(2024)6レビュー6.00点
2024-10-27インビジブル・ゲスト 悪魔の証明8レビュー6.33点
2024-10-27ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ9レビュー5.88点
今度は愛妻家のレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS