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史上最悪のラブストーリー、史実の歪曲、全く盛り上がらないクライマックスと3拍子揃った駄作である。監督が言う、「ドキュメンタリーでなくラブストーリー」と言うのであれば、真珠湾が舞台でなくとも十分成り立ち、ドイツで墜落すれば同じ話しになるだろう。真珠湾攻撃のシーンが無ければ、誰がこんな三文芝居を観ようと思うだろうか。次に、唯一期待した攻撃シーンであるが、さすがにCG技術は見事で、爆発も花火くさく無く迫力があったが、それも最初の10分だけであった。(その分の点数である。)反撃のシーンになると単なる普通のアクション映画で、コントじみた倒し方や、倒した後に気勢をあげるといった史実を扱った戦争物とは思えない軽いノリである。一番の問題は、病院への爆撃や逃げまどう看護婦への機銃照射で、これは明らかに日本を悪者とする意図が感じられる。これについては事実ニューヨークタイムズに生存者の証言で「看護婦は1人も死んでいない」と否定されている。常識で考えても、出来るだけ軽量化された零戦で、貴重な弾を無駄撃ちするとは考えられないだろう。この映画の影響力を考えれば、日本の映画会社やマスコミは真偽を確かめ抗議をする必要があったはず。アメリカの言いなりで儲け至上主義という、映画を通して今の日本がかいま見れる。この映画は全米では酷評を受け、興行成績もたいしたことなかったのに、日本で大ヒットした作品である。映画で馬鹿にされ、”これがヒットする日本という国”ということで、2度馬鹿にされた気分になる。
【まさサイトー】さん 1点(2003-12-17 06:48:27)(良:3票)
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