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《ネタバレ》 ジョン・フォードの最高傑作!人同士が暮らす以上、当然そこには歴史的、宗教的背景や個人的過去などから価値観の対立が生じてしまい、その対立が憎悪になり、果ては戦争すら引き起こすことすらある。映画でもソーントンは持参金の持つお金以上の意味を理解できなし、メアリーはソーントンの過去が分からない、ダナハーに至っては完全に外側の人間で、ソーントン・メアリーだけでなく観客すら理解のできない悪役になっている。最後はダナハーという完全なる悪役を中心に、周囲に人の輪が出来てめでたし・めでたしというお決まりの展開と思わせ、あのラスト!このラストこそ、この映画を傑作としている!と個人的には思う。フェリーニ監督作品を思わせるかのようなラストの“ケンカ”、言い換えるなら“祝祭”がすべての対立を飲み込み、映画的エネルギーに溢れている。このエネルギーにはヒューマニズムというより、人生の苦難や人同士の対立は乗り越えられるという“人間の持つ可能性”を感じずにはいられない。この映画はフォード監督がすべての人に贈る“人生の応援歌”と言っても過言ではないし、このような映画に出会うことがあうから、ハズレを引いても映画を観ずにはいられない!
【ペリエ】さん [DVD(字幕)] 10点(2009-01-12 10:30:49)(良:2票)
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