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何本も映画を観てると、だんだんビデオのパッケージを見ただけで面白い映画かどうかがわかってくる。そして、この映画に関しては「間違いなくつまらない!」と私は直感的に判断した。しかしここで予想外のことが起きた。驚くことに、この映画のビデオパッケージに【店員のおすすめ映画】という紙が貼ってあるではないか。これはまさしく私への挑戦である。男ならここで引くわけにはいかない。【時をかける少女】と【バック・トゥー・ザ・フューチャー】からパクリましたと言わんばかりのこの映画を借りることにしたのである。結果から言おう。私の完敗だ。確かに、星野君が刺されても助かってましたって所はパクッってるだろうという気はした。いや、気がしたというよりもパクリそのものである。しかし、パクリ元が傑作だから、パクッった本作も名作ぐらいにはなるのである。ほんとに良く出来た映画なのだ。集中して観てないと途中で混乱するが、佐藤藍子がすべてってな映画ではない。ウニとかカキを最初に食べた奴って勇気あるよなあ的な会話をした記憶があるが、まさにそれと一緒である。この映画を最初に観ようと思った店員は勇気あるよなあって。いやあ、店員に感謝、感謝。
【ブン】さん 8点(2003-11-01 05:51:00)(良:1票)
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