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完全版しか見ていませんが、皆さんのレビューを見て、どの部分が劇場公開版との差異か大体分かりました。トトが故郷に帰ってきてからラストまでの展開が大幅追加部分なんですね。完全版しか見ていないため劇場公開版と比較しているわけではない私にも、確かにこの追加部分は非常に長く感じました。大体このテの現在(序章)→過去の追想シーン(本章)→現在(終章)という構成の映画というものは、序章と終章は短いものです。だけどこの映画の場合は、時が現在に戻ってからのボリュームがかなりあって、本章と比べても同じくらいの比重があったような気がします。で、この追加部分が、純粋に映画へのノスタルジックな愛情を描いた美しい作品を、世俗的な作品に変えてしまった、というような意見を書かれている方々の気持ちも何となくうなづけます。初恋は美しい想い出のままにしておいてほしかったとか、或いはいい年した中年男女のラブシーン自体が、絵的にあまり美しくない(失敬…)というのもありますしね。ですけど、個人的には、この部分が無かったら現在の状況を説明する謎解きの部分が抜け落ちることになるのではないかと思います。自分が望む展開か否かは別としても、事実として「そういうことだったのか」と納得しましたからね。まあ、そんなわけで追加部分の賛否はさておき、作品としては個人的に可もなく不可もなくという程度でした。昔の映画に全く造詣の無い私にとっては、この作品の中で取り上げられている映画も全然知らないし、映画を楽しんでいる観客のリアクションとか、この映画の演出自体、何となくわざとらしすぎて少々鼻についた感もあります。
【(^o^)y-~~~】さん 5点(2003-12-17 01:44:30)
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