花とアリス〈劇場版〉 の まさかずきゅーぶりっく さんのクチコミ・感想

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花とアリス〈劇場版〉 の まさかずきゅーぶりっく さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 花とアリス〈劇場版〉
製作国
上映時間135分
劇場公開日 2004-03-13
ジャンルドラマ,ラブストーリー,コメディ,シリーズもの,青春もの,学園もの,ロマンス
レビュー情報
《ネタバレ》 この映画は岩井演出を象徴するキーワードすなわち、「洋館等の建物の中に注がれる木漏れ日」 「セリフとは思えないような自然な日常会話」 「スーパーの袋が「マツモトヒトシ」になってたりと細かなユーモアセンス」 「映画の柔らかさを助長する効果的なピアノのBGM」 「フェアリーテイル的世界を構築しているプロット」 「純粋無垢でSEXの匂いのしない少女」 「スモッグをたいたような褪せた自然の色」 「客観・主観が混在する独特のカメラ目線」 「ラストの回帰」これらが濃縮されている意味でも快作であり傑作でしょう。 「リリィ・シュシュ」は数回観ないと感想書けなかったけど、この作品は1回で傑作と分かります。岩井的世界の集大成であり、極小の主要キャストを活かした映画ですね。 個人的にはアリスが、過去の満ち足りない父親への愛情と、先輩への気持ちを重ね合わせたりもするんですが、結局彼女は父親が教えてくれたトランプマジックのハートのエースに気持ちを封印する点が切なかったです。 でも私が思うに、岩井監督は絶対、アリスを演じた蒼井優ちゃんに、木漏れ日注ぐ夕方近くの練習場で、バレエを躍らせたかったんですよね。最後、大沢たかお演じるカメラマンの前で、数分にわたってバレエを踊るシーンがあるんですが、珠玉の美しさです。あの演出はすごい。「リリィ・シュシュ」は残酷な美しさだったけど、この作品は棘の抜けた美しさがあります。 伏線も実に見事。電車を降りる時の父娘の別れの言葉「ウォーアイニー」と「サイツェン」のすれ違い、本当に切なくなります・・・。 岩井監督は、太陽はカンカン照りに撮らず、雲をかけてソフトに撮りますが、反対に雨は強く降らせます。この陰陽は女性的な観点で撮る男性監督ならではの演出です。 というわけで、岩井作品の中での最高得点を付けますw
まさかずきゅーぶりっくさん [DVD(邦画)] 8点(2006-12-24 13:49:40)(良:2票)
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投稿日付邦題コメント平均点
2024-10-20ソウX7レビュー6.80点
2023-11-12サンゲリア22レビュー3.30点
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2023-11-12バーニング・ムーン4レビュー3.75点
2023-07-03愛に関する短いフィルム8レビュー6.90点
2023-04-23アライバル-侵略者-6レビュー5.02点
2023-04-15ザ・グリード6レビュー5.87点
2023-04-15獣の剣5レビュー5.00点
2023-04-09御存じ いれずみ判官7レビュー6.00点
2023-04-08仕掛人・藤枝梅安28レビュー7.60点
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