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「狼男、水で割ったらアメリカン」。ブランデーのCMかなんかと掛けて、
映画パンフレットにもそんなイラストが描かれていた。 当時、ホラーは突き詰めるとコメディになってしまうという事に気づいていたのは、 おそらく、「死霊のはらわた」で仕掛けて「キャプテン・スーパーマーケット」で実証したサム・ライミ監督と 「ケンタッキー・フライド・ムービー」や「ブルース・ブラザース」等のコメディ作品を撮っていた ジョン・ランディスくらいなものではないだろうか? だから、「狼男」をジョン・ランディスが撮るとこういう風になるのも自然だし、作品のアプローチとしてもとても面白い。 狼に食い殺された友達が夜な夜な主人公の所にやってくる度、体の腐敗度が進行していくなんて、 ブラックジョーク以外の何物でもない。 この作品は要所要所でバージョン違いの「ブルームーン」という曲を効果的に使っているのだが、 エンディングではスパッと終わったと同時に雰囲気にそぐわない能天気なバージョンの「ブルームーン」 が流れるというアンバランスさが巧みである。 彼にかかると全て予定調和なのだ。 やはり、名作です。 【あむ】さん [映画館(字幕)] 10点(2005-09-14 17:40:07)(良:1票)
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