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《ネタバレ》 作品によって、こうも出来、不出来が明確に出てしまう監督も珍しいバリー・レビンソンの作品。
「スフィア」や「スリーパーズ」等、本作以降の監督作では駄作が目立つだけに、監督作品中では、おそらく最高傑作ではないかと思われる。 良く出来たシナリオと、それを補って余りあるのは、トム・クルーズのエネルギッシュな演技もさることながら、ダスティン・ホフマンの圧倒的な演技力のおかげによる所が大きい。 劇中、切れの良い多数の名シーンがこの作品にはあるだけに、比較的ぼんやりとしたエンディングに対して賛否あるかもしれないが、余韻と切なさで尾を引くあの終わり方が最も正解だろう。 この作品自体、シーンの全てにおいて個性的な「雰囲気」でおおわれたシークェンスの集合体なのだ。 完璧に近い作品である。ちなみに私が好きなシーンは、破産したことを知ったトムが荒野で「Son of a bitch!」と叫んでコダマするところ。カントリーソングがフェードインしてきて、曲と相まって独特な絶望感と焦燥感の雰囲気を醸し出している。このシーンが素晴らしいので、後のカジノでの快進撃でカタルシスが得られるのだ。 【あむ】さん 10点(2004-01-28 17:06:50)
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