| 作品情報
レビュー情報
《ネタバレ》 …この映画の成功のポイントは、やっぱりなんといってもキャスティングでしょうね。 精神異常者を扱ったお話って、役者の演技が少しでもずれるとすごーく嘘っぽくなっちゃうと思うんだけど、ジョディ・フォスターとアンソニー・ホプキンスはその点完璧! クラリスの恐怖があまりに真に入ってるのでレクターの狂気が際立ち、レクターがあまりに気品に満ち溢れているので、FBI捜査官であるクラリスがこの犯罪者に対して感じる奇妙な(禁断の?)畏敬の念がリアルに感じられてって…これこそまさに「相乗効果」よね。 もちろんほかの役者さんも、そして監督さんやスタッフの方たちも、それぞれきちんと役割を果たしてるって感じで…誰一人として足を引っ張る者がいなかったからこそ、こんなに素晴らしい映画が完成したんでしょうね。 ただ…ひとつだけケチをつけるとすれば、やっぱりバッファロー・ビルの影が薄すぎるってことかしら。 クラリスとレクターとバッファロー・ビル、この三人は一見まったく違って見えて実は「精神異常」という点でつながってるはずなのに、一人だけ大きく取り残されちゃってるっていうか…ジョディとアンソニー・ホプキンスに太刀打ちできる役者なんてそうはいないような気もするから、仕方ないのかもしれないけどさ。
【梅桃】さん [地上波(字幕)] 9点(2005-08-05 17:07:53)
梅桃 さんの 最近のクチコミ・感想
|