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キャスティング一発なのかも知れませんが、オーウェン・ウィルソンがサイコキラーを演るというのは一つの実験であり意外性は抜群だと思います。カップリングがジェイニーン・ギャロファロというのもスゴいです。日本ではコメディ女優として有名ですが、彼女本業はスタンダップ・コメディアンですので、この人が連続殺人モノのヒロインをやるというのはオーウェン・ウィルソン以上に大事件ではないかと思います。さらに最初の犠牲者を演じるのが当代きっての人気歌手シェリル・クロウというのもスゴいです。(たぶんこれが唯一の映画出演ではないかと思います。)この仕込みだけで食い付きは抜群だと思うのですが、驚いたことにちゃんとミステリーにもサスペンスにもなっています。はっきり言って素人集団的なキャスティングの中に、ブライアン・コックスを加えたことで全体のクォリティが数段上がりました。こういうのを、キャスティングの妙と言うのだと思います。どうしてもベン・スティラー抜きのベン・スティラーファミリー、チャレンジング サイコサスペンスという図式は否めませんが、はっきり言ってスター隠し芸大会的な楽しさが決して悪い方向に働いていないように思います。プロットもなかなか良く出来ています。気になる役者が出ていたら、押さえておいて損はない作品だと思いました。
【anemone】さん 7点(2004-06-14 03:43:39)
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