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素晴らしかったです。ジョニー・デップ主演と幻想的なシーンの取り合わせはすごくティム・バートンの香りがしたんですが、物語はバートン作品には無いリアルさで、この違和感を埋める存在としてケイト・ウィンスレットがベタハマリでした。どう見ても健康そのもののケイト・ウィンスレットが少女の透明感と不屈の闘志に溢れたシングル・マザーの両面をさりげなく見せてくれるのも素晴らしかったし、子供たちを決して子供扱いせず、徹底して「友達」として扱うジョニー・デップの個性も良くハマッていました。ベタな話のベタな展開なのに見ている間中思いっきり引き込まれてしまったことは、すなわちこの作品がストーリーや技術的な要件をはるかに超えて優れた作品であったことを意味していると思います。子供で泣かせる映画かと思って観ましたが、全然そうではなく、むしろ大人のために作られた人生観溢れる作品になっていたと思います。なんで出て来たのか誰にもわからないダスティン・ホフマンとか、ラストの5分間は本当に必要だったのか、とか言いたいことはいろいろありますけど、とにかくケイト・ウィンスレットの演技者としての技量に圧倒された作品でした。別に減量しなくたって死にかけの病人に見せられるんだって。それがプロというものでしょう。納得です。 わたしが「感涙評価」に10点をつけるのはこれが初めてじゃないかと思いますが、場内はもう、すすり泣きの声で充満していました。くれぐれもハンカチをご持参下さい。 【かーすけさん】あの役はたぶん、ウィノナ・ライダーだったんじゃないのかなーと思います。なんかイメージ的に狙ってる世界がそうだったんじゃないかな、と。
【anemone】さん 10点(2005-01-16 02:27:20)(良:2票)
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