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原作をご存じの方には大したことはないのだろうが、まったく知らなかった人間にとっては実に斬新な着想で、これはある意味一発芸に近いノリなんだと思うが、とにかく入り口から誘惑の香り満載だった。そういう意味では一種の賭けに近い作品だったはずが、ジム・キャリーの安定感が却って裏目に出てしまったような気はする。まるっきりの新人起用などで、本気の大博打に出てみたら、ひょっとしたら大化けしたかも知れない要素は山ほどあるので、わたし自身は基本的にジム・キャリーの大ファンではあるのだが、彼を出したことで保証されてしまう合格点が、微妙に新鮮味を打ち消してしまったような感があるのだよ。結果的に発想の凄さに引きかえ、なんとなく小粒にまとまってしまった感じ。当然合格点は普通に超えているのだが、このアイデアなら全世界の度肝を抜くぐらいのモノが出来たような気がするだけに惜しい。惜しい惜しいとは言いながらもエンディングのアニメーションと選曲の完璧さに、なんだかとてつもなく素晴らしい作品を観てしまったような気にさせられてしまったので思いっきり点数甘め。あのエンディングアニメーションだけでも一見の価値はあると思います。ノンクレジットでしたがダスティン・ホフマンがちょろっと出てましたよね。何やってんでしょう、あの人?
【anemone】さん [映画館(字幕)] 8点(2005-05-17 22:57:04)(良:1票)
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