| 作品情報
レビュー情報
大のオトナが真面目に観るような作品ではないし、もちろん最後まで見届ける必要もない。そういう意味ではわざわざ映画館に足を運ぶ必要も、レンタルする必要もぜんぜんないと思うが、地上波でラストを見届けるにはかなり強靭な集中力が必要とされるであろう。オープニングタイトルから前半の流れは「パニックルーム」の影響を色濃く受けているような気がしたが、体育の授業で高飛びを習った小学生がブブカを目指しているようなもの。何しろ立ち上がりが重く、そのわりには中身が薄いので重厚感ゼロ、過激なまでに大作風を装ったタイトルからヤバそうな気配はプンプンしてたけど、思いつきで作られたとしか思えないいい加減なプロットと内容にそぐわないテンション、コロコロと変わるジャンルでどうなるのかなあ、と心配していたら後半はいきなり「ヘルレイザー」とかに話が変わっていたので大変笑いました。「ティアーズ・オブ・ザ・サン」を劇場で3回続けて観られるほどのブルース・ウィリスファンのわたしが相当辛い思いをしたくらいなので、普通の人にはたぶん、この映画無理だと思います。しかしまあ、寒いギャグだと思えばそれなりにつつきドコロはある映画なので、揚げ足取りが好きな方なら一見の価値はあるでしょう。何と言っても主役にブルース・ウィリスを連れて来ちゃったところが大間違いの始まりで、ひょっとしてメル・ギブソンあたりだったらこれでもどうにかなったのかも知れません。わたしが言うのもナンですが、ブルース・ウィリスって「ダイ・ハード」をやりつつ、時々「隣のヒットマン」なんかに出ているぐらいがちょうどいい役者のはずなんですよね。この映画に関わった人々にはとにかくもう「身の丈を知れ」と言いたいです。笑えましたので3点献上。間違いなく金ドブ映画です。
【anemone】さん [映画館(字幕)] 3点(2005-06-05 14:46:05)
anemone さんの 最近のクチコミ・感想
|