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男性諸君にはたまらない話なのでしょうが、特にフェミニズムに関心のない私ですら、これはちょっとという感じ。ビリー・ワイルダー監督にしては、ギャグもすべってる気もするし、マリリン・モンローのとびきり可愛い姿が見たいぞ、という向きにはお勧めできるがだから何なんだ感は否めない。だいたいマリリン・モンローがキレイで可愛いなんてあったりまえの話なわけで、だからこそ成立している映画なんだろうけど、見た目と違って実は知的で頭の良い女性だった、という説が有力になった没後ン十年にこれを見ると、もう痛々しさしか感じられないですよね。銀幕史上屈指の美女なわけだから、あれこれ取り沙汰されるのも無理のないことかも知れないし、本人に会って確かめることができない以上、本当にバカじゃなかったかどうかなんて今さらわかるワケないんだけど、不幸な境遇から這い上がってセックスシンボルというイメージとのギャップに苦しんで、何度も結婚と離婚を繰り返して死ぬまで愛に飢えていた薄幸の女優、というイメージが一度定着してしまうと、こういうシンボリックな役柄こそ彼女を追い詰めた元凶という感じがしてしまって素直に受け止められないのも事実。したがってこの作品を正当に評価するのは、少なくとも没後の現在になって初めて観る世代には不可能。ただしマリリン・モンローは文句なく可愛い。だから何なんだ。
【anemone】さん 6点(2003-12-11 01:18:11)
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