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《ネタバレ》 後にも先にも、私の映画人生の中で最も多く劇場まで足を運んだ映画。現在の私のちょっと異常とも思えるサミュエル・L・ジャクソン狂の元凶ともなった作品。ミステリーとしての出来栄えもさることながら、プロの人質交渉人が人質を取って立てこもり、別の人質交渉人と交渉を続けるという着眼点が素晴らしい。親友を亡くし、障害者基金の使い込み容疑をかけられて窮地に追い詰められる人質交渉人という役柄もオイシすぎるが、サミュエル・L・ジャクソンの天性の不幸顔がこの役を限りなく暗いモノにした。稀代の犯罪者役としてゲイリー・オールドマンを凌ぐかに思われたケビン・スペイシーを善玉として持って来たキャスティングも見事。結果、正義の味方ケビン・スペイシーをして若い女のコたちのアイドルにまで押し上げる作品となったが、タフで、頼れる、クールな男として突っ張りぬいたサミュエル・L・ジャクソンの「パルプフィクション」に次ぐハマリ役として何度観ても飽きることがない作品である。残念ながらラストのオチにはいくらなんでも天才ブリが発揮されすぎた気もするが、まぁIQ180の人たちのすることだから凡人にはちょっとついてけなくても仕方がないんではないだろうか。どうもここに至る経緯を観ても、どちらもソコまで凡人離れしたIQの持ち主には見えないんだけど。そこはまあ、ご愛嬌。あくまでも娯楽映画としての満点。
【anemone】さん 10点(2003-12-03 01:22:18)(良:1票)
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