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レビュー情報
地味豪華なオールスターキャストに目がくらんでしまい、期待度が高すぎてコケちゃった感の強い作品。原作とは別、とひたすら自分に言い聞かせても、シリーズ中「羊たちの沈黙」と甲乙つけがたい完成度の原作から刷り込まれた「傑作」のイメージがどうしても払拭できなかったため敗退。エドワード・ノートンは力のある役者だと思うが、脇を固めた演技陣とカラーが近すぎて埋もれてしまった。そういう意味では、この作品もスターが多すぎてバラけた映画。「レクター博士+クラリス+その他」の図式できれいにまとまっている他の2作品に比べて、レクター博士だけが浮き上がってしまったこの作品は何ともバランスが悪い。あくまでも群集劇ではなく、レクター博士と対決する捜査官役にもきちんとスポットを当てるべき。エドワード・ノートンをきちんと引き立てるためには、この脇役達は濃すぎたと思う。質の高い役者を揃えて、平均点だけは確かに上がっているのだけどメリハリがなくなってしまった。演出者の力不足か。
【anemone】さん 4点(2003-12-28 11:20:04)
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