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いいなあ、これ(笑)ウィリアム・H・メイシーとかマイケル・ジェターがお腹いっぱい観られる映画ってあんまりないですよね。しかもまさかと思うほどのハマリ役で。赤ん坊抱えたウィリアム・H・メイシーとか、もうイヤってほどいい感じです。パトリシア・クラークソンの悪女役もステキ。もしかしたらちょっぴりガイ・リッチー入ってるかな?というテンションで、シケた街の冴えないワルたちのドタバタを淡々と、さりげなく冷酷に。冒頭でいきなりボーゼンと立ち尽くすメンバーのくたびれ果てた姿から始まる倒叙劇だが、もちろん何がどうなったらそういう結末に行き着くのかは観るまでわからない仕組みになっているし、わかりっこないおバカな展開が非常に心地よい。やっぱり一番の花はマイケル・ジェター、この人は非常に達者な人でどこに出て来ても当然いい味出してるんですけど、残念ながら滅多に名前が出て来ることってないですね。これはハリウッドの反逆児ソダーバーグが面白半分に、だけど丁寧に丁寧に作った映画。それにしてもソダーバーグとジョージ・クルーニーって本当に異常に気が合ってますね。とにかくロクなことしない二人だけど、こういうイキでお洒落なコメディが作れるんだからこれからもどんどん悪ノリしてもらいたいです。選曲センスも◎。
【anemone】さん 9点(2004-10-17 05:08:56)
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