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《ネタバレ》 モスマン(mothman)の相次ぐ目撃証言とその後に実際に起こった橋の事故を映画化したもの。モスマンというのは1966年からアメリカのウェスト・バージニアのポイントプレザントで相次いで目撃された怪物のことです。その姿が蛾(moth、モス)に似ていたのでモスマン(mothman)になったらしいです。この映画は主人公(リチャード・ギア)がポイント・プレザントの住人の体験した奇妙な出来事を聞き込みしながら、妻が死んだきっかけとなったモスマンの謎を追っていくというホラー・サスペンス。映画の冒頭から音響やカメラワーク、普通の神経では描けないようなイラスト画や赤いイメージが得体の知れないモスマンの恐怖を喚起させるし、様々なモスマンの目撃証言も気味の悪いものばかりで、モスマンに対する恐怖を覚えながらもモスマンの正体に興味をそそらされてしまいました。また、細かく見るとモスマンを目撃した人のモスマンのイラストや、木に記された刻印もみんなアルファベットの「y」の字だったり、気が付きにくいところで監督のこだわりが見えます。そして色々と引かれた伏線が最後に繋がるものもあれば、謎を残して終わるエピソードもありますが、それはこの映画ならではの結末。なぜならモスマンが何者なのかは分かるはずも無く、無理やりモスマンの解釈をしたらやはり面白くはないからです。しかし減点対象なのは映画の途中で出てきた主人公の妻らしき人物は一体誰だったのか、実際にモスマンを見た人は本当に全て同じようなイラスト書いたのか、実際の橋の事故がどれほど正確に予言されていたのかなど、どこからが実話でどこまでが脚色なのかが分からなくなっている点です。事実と脚色のラインをはっきりさせないで、単に「この映画は実話」ですと言われても、橋の事故まで胡散臭くなってしまうし、このモスマンの話自体に信憑性が無くなってしまうかもしれません。しかし、いかにもオカルトな噂を真面目に映画化してしまっているところが僕は気に入りました。
【もっち~(←にょろ)】さん 7点(2003-12-19 15:48:06)(良:2票)
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