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ビルマ国境付近に取り残された国民党の兵士たちがイデオロギーのためだけにどうでもいい現地の戦争に巻きこまれていく。そんなくだらない戦争なんかにつきあうよりは食うことだけが大事と軍を去り麻薬の密売人になるトニーレオン。「麻薬なんかよりほんとの毒は 頭の中に涌く毒=イデオロギー であり、それこそもっともたちが悪い」とはよくいったもので、そうしたことにふりまわされてきた台湾人の呉念真ならではのするどい指摘である。イデオロギーの世紀20世紀をすでに93年に俯瞰してみせるとはさすが。舞台が舞台だけに日本ではあまり話題になった記憶はないがじつは掘り出し物の秀作であると思う。
【ちずぺ】さん 8点(2002-01-25 10:16:16)(良:1票)
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