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《ネタバレ》 前作と同じく、物語の主人公たちは「ある人間の感情」。すなわち感情が支配して人間を動かしていることを視覚的に表現した実験的な作品であるが、結局のところ感情たちが動くのは「人間がそう感じたから」である。
一時期、「不自然な現象は全部妖怪のせい」なんて言い訳が子どもたちの間で流行ったが、本作の感情たちと主であるライリーは一心同体であって、自分の心の中のモヤモヤを人のせいになんてできない。 ピュアなむき出しの感情で喜怒哀楽を表出してきた少女が大人の階段を上る。 自我が強くなり、ただ喜び悲しむのではなく、悩み、妬み、反発し、そんな自分自身が嫌になって感情が暴発する。 モヤモヤチクチクキリキリする気持ちをぶつけた先で相手の気持ちを理解することができ、再び穏やかな優しい感情が戻ってくる。 思春期を視覚で見る恥ずかしさったら。 本当によくできた作品だと思う。 ただひとつ残念なのは、ランスなんちゃらってゲームのキャラがあれっきりだったことかな。いつ再登場するかワクワクしてたのに。 【denny-jo】さん [映画館(吹替)] 7点(2024-08-13 21:43:51)
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