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《ネタバレ》 無くなりゆく産業・採鉱と、そこからの脱却を図りハワイアンセンターなる代物に手をつけた会社側。会社と労働者、そして時代から取り残されんとする炭鉱町の戦いを見事なテンポと演技で描ききった秀作。 蒼井優はもちろんのこと、男風呂に殴り込みをかける松雪泰子をはじめ炭鉱夫の実直な母を体現した富司純子、父親に反対され泣く泣く夕張へと引っ越していく徳永えりら役者陣の熱演も素晴らしい。とくに先生が列車で旅立とうとする駅の場面からハワイアンセンターのオープンに至る怒涛のクライマックスは観るものに笑顔と涙を同時に与えてくれ、映画という魔法のパワーを一身に感じられる見事な場面に仕上がっています。 ともすればしんみりとした話をコメディタッチにアレンジしたことが何よりも良かったと思う。蒼井優のダンスと笑顔、日本映画史に残る輝きといってもいいかもしれないです。少々泣かせる演出がくどいですが、まんまとのせられて泣いちゃいました。気持ちの良い涙でした。 この作品を気に入った方はぜひ『遠い空の向こうに』にも観てください。
【トト】さん [映画館(字幕)] 9点(2006-12-01 22:39:23)
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