UDON の トト さんのクチコミ・感想

Menu
 > 作品
 > ウ行
 > UDON
 > トトさんのレビュー
UDON の トト さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 UDON
製作国
上映時間134分
劇場公開日 2006-08-26
ジャンルドラマ,コメディ,グルメもの
レビュー情報
《ネタバレ》 東宝×フジテレビ×亀山×本広のキーワードから想像できる作品となっています。うどん好きなので辛口レビューを。まず香助がアメリカから帰国した後、恭子と出会ってタウン情報誌の編集部員になるまでがまず無駄ですね。山道はいいとしても熊はないでしょ、熊は。香川県に熊なんているのでしょうか。過剰なコマ割画面も飽きさせない工夫だと思いますがくどいですね…。あと30分はカットできたかと思います。このお話で2時間超の尺はやはり長い。またトータス松本など香川県なのに関西訛が幅を利かせていること、飯野山の存在感に頼りすぎた画作り(ビデオ撮影のためか全体的に眠く低コントラストな映像も残念)も力不足に感じました。主要キャラクターが香川県人に見えない(讃岐の「さ」にアクセントがある発音もおかしいよね)のもマイナスです。北海道出身の大泉洋のほうがよっぽど本物っぽく見えましたもの。大仰な題名なのに香川のうどん文化はさっぱり伝わってこないし、香川県中部(中讃)限定のロケも寂しい。釜玉と生醤油うどんばかりクローズアップされているのも疑問。地元民もそればっかり食べているわけじゃない!基本はかけと釜揚げだと思う。生姜も基本はつけの薬味であって、かけに添えるのはそんな一般的ではないし…。せっかくの機会なんだからうどんというソールフードをもっと大きなスケールで丁寧に見せてほしかった。父子の確執も香助が身勝手なゆえに感情移入しにくいです。お遍路さんがうどん屋に並んでいるときに輪袈裟を外していないとか細かなところはとやかく言うものではないでしょうが、本広監督はこういった文化に対する認識も甘い。香川県人の手によるうどんの映画だっただけに残念でなりません。逆に香川県ならではの南原清隆、松本明子、田尾和俊、藤澤恵麻、高畑淳子といった面々は実にいいですね。良かったのは連絡船うどんの話、瀬戸大橋がなかった頃は国鉄宇高連絡船は文字通り本州と四国の動脈だった。その甲板で食べられたあの伸びきったうどんのお味は最低だったけど、それでも記憶のなかでおいしくそして郷愁を感じるものになっています。もはや歴史の1ページですがおそらくあれは究極の讃岐うどん。この連絡船うどんのエピソードがあったおかげで救われた気がしました。気がつけばshintaxさんとは180度違うレビューになってました(笑)。以上、うどん好きのたわごとです♪
トトさん [映画館(字幕)] 5点(2006-09-19 21:56:47)
トト さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2010-10-29悪人7レビュー6.25点
2010-05-14第9地区7レビュー7.07点
2009-12-112012(2009)6レビュー5.52点
2009-12-09カイジ 人生逆転ゲーム4レビュー4.83点
2009-11-21スペル7レビュー5.76点
2009-10-05アマルフィ 女神の報酬5レビュー4.84点
2009-06-24ターミネーター48レビュー6.29点
2009-06-21天使と悪魔7レビュー5.95点
2008-06-26僕の彼女はサイボーグ5レビュー5.82点
2007-03-24デジャヴ(2006)8レビュー6.55点
UDONのレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS