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《ネタバレ》 ヒーローといえども苦悩はある。等身大ヒーローとしてのスパイダーマンを描ききった力量はさすがサム・ライミ監督。前作以上のVFX映像と、シネスコサイズを活かした画面作りも素敵です。 苦悩するヒーローを描いたのはとても興味深いのですが、その話を紡いでいくメンバーが主に叔母さんとMJだけというのはちょっときつかったでしょうか。ハリーの葛藤も描かれますが、2時間に渡る苦悩を描くには話題不足になったように思います。 スパイダーマンの素顔が、列車の乗客たちにバレるシーンは本当に感動しました。この映画は、消防士や警察官といった身近な英雄たちへの賛美歌のように感じます。ピーターの活躍は匿名でのものだけど、実際に危険を冒して勤務しているであろう彼らも個々の名前は普段分からないわけですから。そしてついにハリーにまで素顔が・・・。この先の展開にワクワクさせられてしまいます。 ドクター・オクトパスはまんま「ダークマン」を彷彿とさせます。精神を自らの発明に操られながらも、最後は良心を取り戻して自らを犠牲にする姿は、某大国の大統領にも見ていただきたいですね。 カメオ出演でまたスタン・リーとブルース・キャンベルが出てました(笑)。ブルースはどんどん中性脂肪が増えているようでなんだか悲しい・・・。そういえば病院でドック・オクの触手が暴れるシーンは昔のライミ作品の雰囲気が良く出てましたね。電ノコで切るシーンなんて見事にアノ映画です。 続編としては最大限によくできた映画だとは思うし、素顔のヒーローを讃える市民の顔も感動したのですが、青春ドラマとして重たくなりすぎたので7点を。個人的には前作の明るい雰囲気が好きです。 最後にエレベーターで帰宅するスパイダーマン、超キュートです。
【トト】さん 7点(2004-08-25 17:28:14)
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