危いことなら銭になる の イニシャルK さんのクチコミ・感想

Menu
 > 作品
 > ヤ行
 > 危いことなら銭になる
 > イニシャルKさんのレビュー
危いことなら銭になる の イニシャルK さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 危いことなら銭になる
製作国
上映時間82分
劇場公開日 1962-12-01
ジャンルアクション,コメディ,犯罪もの,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 中平康監督による犯罪コメディ映画。本作に登場する主要人物4人はそれぞれどことなく「ルパン三世」のレギュラーキャラ(宍戸錠=ルパン、長門裕之=次元、草薙幸二郎=五右衛門、浅丘ルリ子=不二子)に似通ったところがあり、作風も漫画チックな喜劇で、まさにアニメをそのまま実写にしたような荒唐無稽さのある映画だが、それがとても楽しい。脚本に加わっている山崎忠昭がのちに「ルパン三世」にも参加しているというので納得したが、にせ札をめぐるストーリーというのも「カリオストロの城」をつい連想してしまった。(「カリオストロの城」の脚本にはこの人は参加していないのだが。)「あいつと私」でも思ったのだが、中平監督は本作でも登場人物たちに早口でセリフを喋らせていて、展開もスピーディーなのだが、このテンポの良さがちょうどいい感じになっていて心地よい。ラストのオチまでもいかにもマンガ的なのが最後まで作風が一貫していて逆に良かった。宍戸錠の主演作を初めて見た気がするのだが、三枚目のコミカルな役どころが意外に合っていて面白いし、ショートヘアの浅丘ルリ子が明るくて可愛らしい。いつもはクールな印象が強くこういうイメージがあまりない女優だけにこれがまた新鮮に見えた。彼女が銃撃戦のあとに死体を見て嘔吐をするというシーンは確かに邦画では珍しい気がするが、これも中平監督のこだわりのひとつなのかもしれない。にせ札を作る贋作の名人を演じた左卜全とその妻を演じる武智豊子もいい味を出していて、とくに二人で西部劇ごっこに興じているシーンはお茶目で微笑ましい。映画としてはけっして傑作というわけではないのだけれども、肩の力を抜いて気楽に見られる娯楽映画で、個人的にはとても気に入った一本だった。
イニシャルKさん [DVD(邦画)] 7点(2014-09-11 18:06:31)
イニシャルK さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2025-01-26ドラゴンボール超 スーパーヒーロー6レビュー6.40点
2025-01-22電磁戦隊メガレンジャーVSカーレンジャー<OV>6レビュー6.00点
2025-01-13五番町夕霧楼(1980)5レビュー5.33点
2025-01-05五番町夕霧楼(1963)8レビュー7.00点
2024-12-24仮面ライダーW FOREVER AtoZ/運命のガイアメモリ6レビュー6.50点
2024-12-08劇場版 SPY×FAMILY CODE: White6レビュー5.64点
2024-11-07仮面ライダー×仮面ライダー オーズ&ダブル feat.スカル MOVIE大戦CORE5レビュー5.00点
2024-11-03バトル・ロワイアル 特別編8レビュー6.18点
2024-09-15仮面ライダー×仮面ライダー W&ディケイド MOVIE大戦20105レビュー4.25点
2024-07-28こんにちは、母さん7レビュー6.77点
危いことなら銭になるのレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS