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《ネタバレ》 「らせん」を無視した「リング」の映画オリジナル脚本による続編。「らせん」を映画化しているのにまた別の続編を作ってしまうところに商魂逞しさを感じてしまうのだが、「らせん」と比べると「リング」の雰囲気は保たれていて、分かりやすく見やすい作りになっている。でも、やっぱり面白くなく、ホラー映画としても怖さをほとんど感じられないし、貞子の呪いを科学的に解明しようとするところは結局「らせん」と同じようになってしまっている気がしてしまうのだが、やはりそうなるとホラーではなくなってしまい、見ていて冷めてしまう。でも、今回それをやる医者を演じるのが佐藤浩市ではなく、小日向文世なので、この医者に少しうさん臭さが出ていたのは良かったかも。しかし、クライマックスのプールでの実験シーンまでこの調子なので、一体何を見ているのかという気分になってしまうし、そのプールから貞子の井戸につながるという展開も意味不明に感じる。一応、話の本筋としては「リング」にチョイ役で登場し、「らせん」にもヒロインとして登場した高野舞(中谷美紀)が主人公となり、怜子(松嶋菜々子)と高山(真田広之)の息子である陽一(大高力也)を貞子の呪いから守るというものになっているが、はっきり言ってそのストーリーでやるなら「リング」の焼き直しでも構わなかった気がするし、せっかく「らせん」と切り離した続編なのだからもっとホラー色が強くても良かった気がする。全体的に見ればよくある無理にやらなくて良かった続編という気がするのだが、それでも、呪いのビデオを見てしまった女子高生(深田恭子)の死に顔の描写が智子(竹内結子)のそれをちゃんと踏襲していたのは良かった(ここは今回のほうがインパクトあったかな。)し、雅美(佐藤仁美)の後日譚も出て来るので「リング」を見ていればそこが見どころになるかな。
【イニシャルK】さん [DVD(邦画)] 3点(2025-02-23 23:56:26)《更新》
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