クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん の イニシャルK さんのクチコミ・感想

Menu
 > 作品
 > ク行
 > クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん
 > イニシャルKさんのレビュー
クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん の イニシャルK さんのクチコミ・感想
作品情報
レビュー情報
《ネタバレ》 ぎっくり腰の治療に行ったひろしがロボットになって帰ってくるというのが面白い設定だが、実はそのロボットはひろしの記憶と人格をコピーしただけの存在というのは賛否ありそうに感じるも、これにより本人をそのままコピーしたロボットは本人と言えるのかというSFによくあるテーマを扱った作品としての面白さもあり、素直に楽しむことができた。前半はロボットになったひろしが家族に受け入れられるまでを描いているが、しんのすけがすんなりと受け入れたのに対し、それをなかなか受け入れられずにいるみさえがドデカシティーでのしんのすけたちの事故をきっかけにロボひろしを受け入れられるようになるというのが良かった。しかし、後半の生身のひろしが復活したあとに、みさえがロボひろしの前を横切り、生身のひろしに駆け寄っていくシーンはロボひろしの切なさがなんとも言えず悲しかった。そんなロボひろしもしんのすけにとってはひろし同様とーちゃんに変わりなく、だからこそ、最後のひろしとロボひろしの腕相撲のシーンで「どっちのとーちゃんもがんばれ!」と両方を応援する姿にぐっとくるものがあるし、泣ける。その後のロボひろしが家族をひろしに託して消えていくシーンも泣けて仕方なかった。(このシーンはロボひろしの視点のみで描かれているが、最初にロボひろしが家に帰るシーンも視点のみのワンカットで描かれていて、対になっているのが良い。)シーンが前後するが、しんのすけが正気を失ったロボひろしに拷問と称して嫌いなピーマンを大量に食べさせられるシーンも、しんのすけが家族を助けるために勇気を振り絞ってピーマンを全部食べる姿には思わず感動してしまった。もちろん、泣けるシーンばかりではなく、「クレヨンしんちゃん」らしいバカバカしさも健在で、中でもクライマックスの最終決戦で五木ひろしロボが登場して、コロッケの声で「契り」を歌い始めるシーンはついこの間の連休に五木ひろしの「契り」が主題歌になっている「大日本帝国」を見たばかりだったこともあって、かなり笑ってしまった。父ゆれ同盟というのもバカバカしいネーミングだが、それが、「父よ、勇気で立ち上がれ」の略称なのは何か世の父親たちに対するメッセージとも解釈できて、そういう父親たちへのエールとも取れるネーミングで、そう考えると奥の深いネーミングだと思えてくる。こういうバカバカしさの中にも深さが感じられるのも「クレヨンしんちゃん」の良いところだ。
イニシャルKさん [DVD(邦画)] 8点(2019-05-11 23:46:41)
イニシャルK さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2025-03-27ドラゴンクエスト ユア・ストーリー3レビュー5.09点
2025-03-16残穢 -住んではいけない部屋-6レビュー6.00点
2025-03-09仄暗い水の底から5レビュー4.41点
2025-03-02リング0 バースデイ5レビュー4.10点
2025-02-23リング23レビュー2.83点
2025-02-17らせん3レビュー2.68点
2025-01-26ドラゴンボール超 スーパーヒーロー6レビュー6.40点
2025-01-22電磁戦隊メガレンジャーVSカーレンジャー<OV>6レビュー6.00点
2025-01-13五番町夕霧楼(1980)5レビュー5.33点
2025-01-05五番町夕霧楼(1963)8レビュー7.00点
クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃんのレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS