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《ネタバレ》 あさま山荘事件初の映画化作品。話題になった当時も見ているが、事件の対応に関わった元刑事が原作で、かつ東映作品ということもあってか、東映の映画を見慣れた今になって久しぶりに見てみるとヤクザ映画ではないが、どことなく実録もの映画に近い雰囲気で見ることができた。あさま山荘事件を徹底して警察側の視点で描いた社会派映画で、地元警察と警視庁の意地の張り合いや縄張り争い、メンツ云々が強調されて描かれているが、明るい音楽やコミカルな描写などで決して硬い映画とはなっていないのもいいし、日本の警察の実態を描いた映画としては志も完成度も高く面白いものとなっている。しかし、あまりにも警察内部の話に偏ったために、事件の背景が見えず、コトが起こって警察がゴタゴタやっているだけに見えて、あさま山荘事件という実際にあった事件が題材(一応、実話を基にしたフィクションであるというテロップが冒頭に出てはいるのだが。)なのにその題材自体がなんかもったいなく感じてしまい、これだったら事件は別にあさま山荘事件でなく、事件は完全フィクションでも問題なかったのではと感じてしまうのが残念だった。電話交換手を演じている街田しおんが良い味を出している。(2024年9月29日更新)
【イニシャルK】さん [DVD(邦画)] 5点(2005-04-28 16:42:36)
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