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《ネタバレ》 「十三人の刺客」のコンビである工藤栄一監督と脚本の池上金男が再びコンビを組んで製作された東映集団抗争時代劇。面白くないことはないのだが、なにか全体的に分かりにくい感じで前半からごちゃごちゃしててなんかイマイチだった。主演の里見浩太郎は「十三人の刺客」にも出ていて、そのときはなにも思わなかったのだが、このようなリアリズムを意識した時代劇で主役を演じているとなにか違う気がする。それにヒロインと思しき宮様の存在も重要な役どころなのかもしれないが、やたらと男に襲われ(こういうシーンを入れてくるあたりはいかにも東映らしい。)最後はほとんど筋と無関係なように絞殺されるという見ていていてもいなくてもいいような存在に映ってしまい、存在がかなり浮いてしまっているように思う。ただ、「大殺陣」というタイトルどおりクライマックスの乱闘シーンの迫力はじゅうぶん。(でも、「十三人の刺客」には劣るか。)三池崇史監督のリメイク版「十三人の刺客」に出演していた平幹二朗が工藤監督の集団抗争時代劇である本作に出演しているのはなにか興味深かった。
【イニシャルK】さん [DVD(邦画)] 5点(2016-10-14 22:50:39)
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