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《ネタバレ》 感動短編シリーズ第3作。これも「ドラえもん」の有名なエピソードの一つで「STANDBYEME ドラえもん2」でも話の発端となるエピソードとして使われていたのだが、改めてこちらの映画も久しぶりに見てみることに。のび太がおばあちゃんに会うためにドラえもんと一緒にタイムマシンで向かった過去で幼い自分がおばあちゃんにわがままを言って困らせるのを見てショックを受けるところは妙なリアルさがあり、故人との思い出は美化されがちだけど、そうじゃない部分もあるよなぁということを思わずにはいられないし、そう思わせてくれるのはやっぱり「ドラえもん」ならではの良いところだ。それに「のび太の結婚前夜」を見て間を置かずに見ると小学生ののび太から熊のぬいぐるみを取り返そうとする幼いジャイアンとスネ夫にのび太への思いも感じることができて、こんな幼い頃から大人になるまで変わらず友情が続いていることに感動してしまう。そして何よりもおばあちゃんの優しさ。意を決してランドセルを背負っておばあちゃんの前に現れた小学生ののび太が正体を告白しても優しく受け入れるおばあちゃんにやっぱり泣かされるし、初めて見たのは父方の祖母が健在だった二十歳前後の頃で、もちろんその時も感動したのだが、祖父母がみんな亡くなってしまった現在になって見ると、もうたまらない。本作ではラストのオチを変えてあるのだが、このオチの部分もあたたかみがあって良かった。とにかく、全体に渡って優しさとあたたかさを感じられる作品で、やはり名作だと思う一品だ。(2023年3月12日更新)
【イニシャルK】さん [DVD(邦画)] 9点(2005-10-25 14:03:26)
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