ゴーストワールド の 笹 さんのクチコミ・感想

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ゴーストワールド の 笹 さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ゴーストワールド
製作国,,
上映時間111分
劇場公開日 2001-07-28
ジャンルドラマ,青春もの,漫画の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 幾人かの方が書いているとおり、「裏アメリ」とでも言える味わい。バブル以降、日本でも巻き起こった自己中心・自分語り・自分探し・鬱自慢ブームに連なる作品で、その中でも上々の出来。アメリはあまり好きではないけど、これはいいですね。
甘えがない。
世の"少女"には、あまりにも凡人であるが故に「変」になりたい人と、最初から「変」で、自分のそういう所を愛しつつ憎んでいる人がいて、主人公は前者かと最初は思ったが、一応、美術の才能もあるようなので、後者の方を描いてるつもりなんでしょう。
ステレオタイプな表現ではありますが、イニードの家庭環境は正解です。実の母親を嫌うがために、大人の女性、ひいては母になる事への嫌悪。そして情けなく頼りにならない父親。
イニードがブシェミに惚れるのは、「ファザコン」の一言で片づけていいかと。"彼女たち"はいつだって、自分が手に入らないものを必死で追い求め、手にした瞬間に冷めてしまう人種なのです。自分が世界の中心で、他人の気持ちなど考えることも出来ない。ずっと夢の中で生きていきたい。でも、現実が、生活が、社会が、目の前に迫っている。
自分は男だが“少女時代”に別れを告げるのは、並大抵の事ではないと思う。しかも、十代半ばから徐々に馴していった人と、社会にほっぽり出されてから慌てて現実に気づく人とではその差は歴然としてるだろう。
そんな中でのラストシーン、自分の中では、やはり"自殺"かなぁ。
でも、イニードは人生に真正面から取っ組み合ってたと思いますよ。だから、前向きになる。
僕は、何故かあのバスで、銀河鉄道999を思い出した。それは死ではなく、希望なのだが。
ああ、そうそう、例のコンビニマッチョが流してた似非MASTER OF PUPPETSに爆笑したのは僕だけではないはず。
さん 8点(2003-12-05 05:38:56)(良:1票)
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投稿日付邦題コメント平均点
2007-06-09大日本人5レビュー4.69点
2005-03-28“アイデンティティー”5レビュー7.10点
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2005-03-24閉ざされた森5レビュー5.81点
2005-03-23砂と霧の家8レビュー6.49点
2005-03-22ミスティック・リバー5レビュー6.33点
2005-03-22リクルート5レビュー6.11点
2005-03-22コラテラル4レビュー6.11点
2005-02-20グッバイ、レーニン!8レビュー7.35点
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